

映画『ジェイコブス・ラダー』4Kレストア 公式サイト
trailer
introduction
インド・ケーララ州の鬼才リジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ監督。『ジャッリカットゥ 牛の怒り』で人間の狂気を描き、日本でも強烈な印象を残した彼が、マラヤーラム映画界の至宝モーハンラールと初めてタッグを組んだ壮大な話題作が『マライコッタイ・ヴァーリバン』である。
タイトルの「マライコッタイ・ヴァーリバン」とは、「山の砦の若者」を意味する言葉。その名の通り、山と砂漠、そして神話が交錯するような荒涼とした世界を舞台に、英雄的でありながらも人間的な矛盾を抱えた男の遍歴が描かれる。リジョー監督が得意とする寓話的な筆致と、独自のリズムを持つ映像表現が融合し、観る者を現実と幻想のあわいへと誘う。
彼は“魔術的リアリズムの第一人者”と称され、作品にはハリウッドの『ワイルド・ワイルド・ウエスト』から黒澤明の時代劇、インドの古典コミック「アマル・チットラ・カター」、さらにケーララの伝説的剣豪を讃える民謡群「ヴァダッカン・パットゥガル」まで、数多の文化的引用が散りばめられている。
幻想と民俗、アクションと詩情、芸術性と娯楽性を自在に行き来するリジョー監督ならではの映像世界。『マライコッタイ・ヴァーリバン』は、南インド映画が到達した新たな美と力の境地を提示する、唯一無二のシネマ体験である。


story
砂漠の中のアディヴァラットゥル村に、放浪の武芸者ヴァーリバンと師のアイヤナール、その息子チンナッパイヤンが牛車で現れる。ヴァーリバンは「見えるものは真実、見えぬものはまやかし」とうそぶき、村の豪傑ケル・マランを素手で倒して村の守護者となる。彼の旅は続き、各地で戦いと出会いを重ねる。高貴な女性マタンギや踊り子ランガラニとの短い縁があり、彼女を救ったことでチャマタカンという男の恨みを買う。決闘に向かう途中、牛車に乗せた娘ジャマンティとチンナッパイヤンが恋に落ちる。
やがてヴァーリバンは、かつて修行を始めた地アンバットゥールに戻るが、そこは西欧の王に支配され、奴隷制と麻薬、銃で人々が苦しむ国となっていた。王妃の誕生祝いの日、ヴァーリバンは御前試合に現れ、賞金目当てと見せかけて王の暴政を終わらせるために立ち上がるのだった。

